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震度とマグニチュードの違いは?緊急地震速報と地震情報の使い方

震度は、それぞれの場所での揺れの強さ。マグニチュードは、地震そのものの規模です。 同じ地震でも、場所によって震度は異なります。気象庁「震度・マグニチュード・地震情報について」

また、緊急地震速報は、地震が起きる日時を事前に言い当てる情報ではありません。発生した地震を検知し、強い揺れに備えるために伝えられる情報です。強い揺れに間に合わないこともあるため、「速報がなかったから大丈夫」とは考えず、揺れを感じたら身を守ります。気象庁「緊急地震速報の特性や限界」

「M6.0だから震度6」「最大震度5強なら自宅も5強」という読み方はできません。数字が何を測ったものかを区別し、次に自分がいる地域の情報を見ます。

震度とマグニチュードの違いは?緊急地震速報と地震情報の使い方を案内するそなまる
そなまると学ぶ地震への備え
この記事の内容

1. 震度とマグニチュードは、何を表す数字か

一つの地震について、「地震自体はどれほどの規模か」を表すのがマグニチュードです。一方、震度は、「この場所がどれほど強く揺れたか」を表します。

一つの地震の規模を表すマグニチュードと、複数地点の震度を対応させた模式図

図中の震度は説明用の例です。実際の地震の観測値や将来の予測ではありません。

指標 表していること 読むときに気を付けたいこと
マグニチュード 地震そのものの規模 その数値だけでは、現在地の揺れや被害は分からない
震度 ある地点での揺れの強さ どの地点の値かを見る。地域の最大値と、自宅での揺れを同一視しない

場所による違いは、震源からの距離だけで決まるわけではありません。地盤や地形などによっても揺れ方は変わります。また、地表付近で観測された震度と、高層建物の上の階で感じる揺れは同じとは限りません。気象庁「震度・マグニチュード・地震情報について」

ニュースで「最大震度」という数字を見たら、その地震で観測された最大の値と、今いる場所の情報を区別して確認します。数字が大きいか小さいかだけで、自宅の状態まで判断しないことが大切です。

「M6.0・最大震度5強」という見出しの読み方

説明用の架空例として、一つの地震で「M6.0、A地点は震度5強、B地点は震度3」と観測された場面を考えます。

  • M6.0は、この地震そのものの規模です。A地点とB地点で別々のMになるという意味ではありません。
  • 震度5強と震度3は、それぞれの地点の揺れの強さです。
  • 「最大震度5強」という見出しは、どこでも5強だったという意味ではありません。自分がいる地点の情報は別に確かめます。

震度は0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10階級です。一方、Mは震度と同じ段階表ではなく、両者を一対一で換算することもできません。気象庁「震度・マグニチュード・地震情報について」

自宅がB地点に近くても、この情報だけで室内の家具や建物が無事だったと判断することはできません。数字の読み取りと、身の回りで実際に起きている危険の確認を分けてください。

2. 緊急地震速報を見聞きしたら、読むより先に身を守る

緊急地震速報は、地震の検知・解析・情報の伝達を経て届きます。地震の発生後に処理するため、震源に近い場所などでは、強い揺れの到達に間に合わない場合があります。短時間の情報に基づく予測には誤差もあります。気象庁「緊急地震速報の特性や限界」

地震を検知して情報を伝える間に、震源に近い場所へ揺れが到達する模式図

速報は地震が起きてから発表されます。速報がなくても、揺れたら身を守ります。

速報を見聞きしたときに、スマートフォンの表示を詳しく読み続けていると、身を守る行動が遅れます。周囲の状況に応じ、頭を保護し、落ちる物・倒れる物・動く物から身を守ります。速報より揺れが先に来た場合も、同じように安全確保を優先します。気象庁「緊急地震速報を見聞きしたときは」

「速報を受け取ったか」だけで行動を決めず、実際の揺れにも対応できるようにしておきましょう。場所ごとの方法は、机がない場所や屋外での身の守り方で確認できます。

3. どこで、いつの情報かを確かめる

身の安全を確保した後は、知りたいことに応じて情報源を使い分けます。地震や津波の情報、避難の案内、停電や運休では、確認する相手が異なります。自治体・消防・警察などからの情報も確認し、うわさだけで判断しないようにします。東京消防庁「地震 その時10のポイント」

確かめたいこと 主な確認先
地震の震度や震源、津波の警報・注意報 気象庁
地域の避難情報、避難先や支援の案内 自治体
電気・水道・ガスの停止や復旧の案内 その地域・建物に関係する事業者や管理者
鉄道などの運行状況 利用する交通事業者

情報の種類に合った確認先を選んだうえで、対象地域、発表日時、その後の更新や解除を確かめます。気象庁も、発表された地震・津波の情報を公式ページで案内しています。気象庁「地震情報について」、気象庁「津波警報・注意報等について」

情報の対象地域と発表日時を見比べ、現在地に使える情報か確かめる図

見出しが同じでも、別の地域や過去の情報なら現在の判断にはそのまま使えません。

例えば、SNSで「停電が復旧した」という投稿を見ても、自分の地域の情報とは限りません。対象地域が違う、以前の災害の投稿である、その後に状況が変わった、といった可能性があります。見出しだけを切り取った画像なら、元の発表を開き、地域と日時を確かめます。

内容を確認できない情報は、そのまま周囲へ広めないようにします。共有するなら、発表元と日時が分かる形で伝えると、受け取った人も確認しやすくなります。

4. 数字だけで、自宅や目の前の安全を決めない

公表された震度は、観測地点での揺れを表す情報です。個々の家の柱や壁、家具、配管の状態を調べた結果ではありません。同じ市町村でも場所によって揺れが異なることがあるため、「発表された震度が小さかったから、この建物も安全」とは判断できません。気象庁「震度・マグニチュード・地震情報について」

例えば、数字を確認している間にも、目の前では物が落ちそうになっている、火や煙が見える、出口が塞がっている、といった危険がありえます。情報が届くまで何もせず待つのではなく、安全な位置から分かる周囲の状況も判断に使います。建物の安全性を確かめるために危険な場所へ入ることは避け、揺れの後に何を優先するかを考えます。

津波についても、自分が感じた揺れの大きさだけでは判断できません。対象地域に津波警報などが出たら、それに応じて行動します。津波の危険がある場所で強い揺れや長くゆっくりした揺れを感じた場合は、警報を待たずに避難します。気象庁「津波から身を守るために」

平時のリスク情報と、発災時の情報を使い分ける

普段のうちに自宅や職場の地域のリスクを調べ、自治体の情報を受け取る方法や、必要な事業者の公式ページを確認しておくと、発災時に探す負担を減らせます。

住所から、平時に備える災害リスクを確認する

防災DBの住所検索で確認する地域のリスクは、現在発生している地震の被害や、最新の警報、個々の建物の安全を判定するものではありません。平時の備えには地域のリスク情報を、発災時には気象庁・自治体などの最新情報と目の前の状況を使います。

地震情報は、意味と対象を確かめて行動につなげる

震度とマグニチュードは、示している対象が違います。緊急地震速報には限界があり、速報がなくても揺れたら身を守ります。安全を確保した後は、対象地域・発表日時・更新を確認し、公表された数字だけで自宅の安全を決めないようにしましょう。