川口市のハザードマップを調べるときは、河川の洪水図に加え、上下水道局が公表する内水の浸水想定区域図と、過去の内水氾濫履歴を確認します。3つは別の資料です。洪水図だけで、大雨による住宅や道路の浸水をすべて確認したことにはなりません。
2026年9月25~26日に市の公式資料を照合し、現在の入口と読み方を整理しました。古い冊子に載っている「川口市ハザードマップアプリ」は運用が終了しています。地図を開けない場合は、以下の市公式ページからPDFなどに進んでください。地域の概要や住所からの確認には、川口市の災害リスク総合ページも使えます。
河川の洪水は、防災本の索引から選ぶ
防災本の公式ページには、資料ごとのPDF・JPEGと、旧アプリの運用終了、冊子の二次元コードの一部変更が案内されています。保存した冊子の案内が使えない場合は、ここを入口にしてください。
河川の地図だけを見るなら、洪水ハザードマップの抜粋ページから次の資料を選べます。
| 掲載ページ | 確認する地図・内容 |
|---|---|
| P11~12 | 河川の氾濫への備え、荒川洪水ハザードマップ |
| P13~14 | 荒川の北部図 |
| P15~16 | 荒川の中部図 |
| P17~18 | 荒川の南部図 |
| P19~20 | 利根川、芝川・新芝川の洪水図 |
| P21~22 | 中川・綾瀬川、鴨川・鴻沼川、菖蒲川・笹目川の洪水図 |
自宅のある範囲を荒川の図で探したら、ほかの河川の図でも同じ位置を照合します。最寄りの川の名前だけで、確認する図を一つに決めないでください。市は、PDFの方が細部まで表示できる一方、読み込みに時間がかかる場合には容量の小さいJPEGも利用できると案内しています。建物や道路を確認するときは、文字・凡例が読める表示を選びます。
内水の新しい想定図では、深さと継続時間を別々に見る
川口市上下水道局の雨水出水浸水想定区域図には、「浸水深」と「浸水継続時間」の2つのPDFがあります。2026年5月1日更新の案内では、1時間雨量153mmの想定最大規模降雨による内水のシミュレーションを公表しています。
| 確認項目 | 公式資料での意味 | 判断するときの注意 |
|---|---|---|
| 浸水深 | 想定した雨による浸水の深さ | 10cm未満の箇所は表示されていない |
| 浸水継続時間 | 0.5m以上の浸水が続く時間を基準にした表示 | 一旦0.5m未満になり再増水する場合、その間も通算される |
| 雨量153mm | シミュレーションで用いる1時間の雨量 | その雨量になるまで避難しなくてよいという基準ではない |
| 河川の洪水との関係 | この内水想定では外水氾濫を考慮しない | 河川別の洪水ハザードマップも別に確認する |
継続時間の読み方は、上下水道局のQ&Aに具体的な説明があります。一旦水位が下がっても再び0.5mを上回る場合は、最初に上回ってから最終的に下回るまでの通算時間です。「途中でずっと同じ深さが続く時間」とは限りません。
自宅を確認するときは、深さだけでなく、周囲の浸水がどの程度長く続く想定なのかも見てください。避難先の候補と道路も同じ2つの図で照合すると、家の位置だけを見た場合の見落としを減らせます。いずれも一定条件の想定なので、実際の雨で必ず同じ状況になるという意味ではありません。
浸水履歴は、2026年7月更新の案内から開く
過去の記録は、市の「内水害に注意しましょう」から開きます。今回確認したページでは、2026年7月24日更新の履歴一覧が案内されていました。保存済みPDFを使う場合は、表紙の日付を照合してください。
同版の内水氾濫履歴PDFには、更新日は「報告されている水害被害の最新の発生日」と記されています。ページの更新日と、記録中の被害の発生日は意味が異なります。
記録の対象は2005年以降で、市の関係課が通報などにより確認できた場所です。すべての被害を網羅しているわけではありません。巻頭の町名索引で掲載ページを探せますが、「履歴なし」という記載を、将来も浸水しないという意味には使わないでください。
履歴の住所は住居表示であり、地番ではありません。詳細な番地は公表されていないので、町丁目の記録だけから特定の住宅の被災を判断することもできません。この記事でも、個々の住宅の被害の有無は判定していません。
地図と履歴が食い違って見えるとき
過去に浸水した場所でも、現在の想定図では着色がないことがあります。上下水道局のQ&Aでは、下水道整備や地形の変化のほか、雨水ますの詰まり、地盤高データに表れない局所的なくぼ地など、シミュレーションに表現できない条件を挙げています。
一方で、内水想定図は10cm未満を表示していません。色がないことを「水が全く来ない」と読み替えず、過去の記録、河川洪水、周辺道路の確認を組み合わせます。ハザードマップで色がない場所の確認方法も、その整理に使えます。
家族には、自宅の住所とともに、見た河川名、内水の深さ・継続時間、履歴PDFの版、候補の避難先と経路を共有してください。施設の掲載や指定と当日の開設は別なので、実際の避難時には市の避難情報・開設情報を確認します。図の条件は上下水道局、履歴や避難については市の危機管理課が公式の確認先です。