茅ヶ崎市で津波への備えを考えるなら、まず2025年の津波災害警戒区域指定に基づく市の津波ハザードマップを使い、自宅の「基準水位」と「避難対象地域」を確認します。そのうえで、避難対象地域の外へ向かう経路と、移動が間に合わない場合の津波避難ビルなどを調べます。茅ヶ崎市の津波ハザードマップ

大雨の備えには別の資料が必要です。市が掲載する2021年版の洪水・土砂災害・内水マップに加え、2026年に指定された雨水出水浸水想定区域も確認しましょう。この記事では、資料の版と表示する内容を照合し、自宅・避難先・経路の確認に使う順番を整理します。災害が起きている最中の情報は、市や気象庁の最新の発表を優先してください。

津波・洪水・内水で、開く地図を分ける

市の地図は、すべてが同時に更新されるわけではありません。手元の紙面の日付と、市が別途公表した区域図を組み合わせて読みます。

確認したいこと 開く公式資料 読み取るポイント
津波の水位と避難先 2025年の指定に基づく津波ハザードマップ 基準水位、避難対象地域、津波の避難先を確認。細部は沿岸部の分割図を使う
河川の洪水 洪水・土砂災害・内水ハザードマップの表面 相模川、小出川、千ノ川、駒寄川、目久尻川の想定を掲載。必要に応じ、市の案内から河川別の区域図へ進む
土砂災害 市の案内から神奈川県の土砂災害情報へ 市は2026年2月27日の区域更新を案内。2021年の紙面だけで判断を終えない
下水道などで排水しきれない雨水 2026年3月31日指定の雨水出水浸水想定区域図 「浸水深」と「浸水継続時間」の2種類を読む。紙面の内水マップとは作成時点を区別する

市の洪水・土砂災害・内水マップの掲載ページには、2021年版の表裏のPDFと、追加指定を確認する入口があります。同ページは、紙面の区域境界が概略であることも説明しています。境界に近い敷地を細かく確認する場合は、拡大した紙面の色だけで決めず、国や県の区域図・公示図書を参照します。

津波の「基準水位」を、自宅の場所で読む

津波マップに出てくる高さは、同じ意味ではありません。浸水深は地面から水面まで、基準水位はそれに建物などへの衝突による水のせり上がりを加えた水位です。市の2025年版津波マップは基準水位を掲載しています。津波マップ・情報学習面

相模湾沿岸の津波の高さを示す数値を、そのまま自宅の床からの浸水深として使うことはできません。市の津波マップ掲載ページから「まっぷdeちがさき」または「e-かなマップ」を開き、対象の場所の区域と基準水位を確認します。紙面で位置を探す場合は、沿岸部東側・中央・西側の分割図が用意されています。区域と基準水位の確認方法

また、市の「避難対象地域」は、浸水が想定される場所を含む字・丁目を基本に設定されています。自宅の一点に色が見えないことと、避難対象地域の外にあることは同じではありません。地図上でこの二つを分けて見ましょう。避難対象地域の説明

色がない場所や境界の扱いで迷うときは、ハザードマップの凡例と想定条件を確かめる手順も役立ちます。

近い学校・高い建物が、そのまま津波の避難先とは限らない

茅ヶ崎市は、津波の避難先を決める際、避難対象地域の外へ出ることを優先しています。間に合わない場合などに使う津波避難ビル・避難地とは役割が異なります。名称や距離だけで選ばず、公式一覧の区分を読みます。

市の区分 場所と役割 平時に確認すること
指定緊急避難場所(津波) 避難対象地域外にある公立小中学校 津波用の一覧に載っているか、そこまでの経路を確保できるか
津波避難ビル 避難対象地域内の学校や協定を結ぶ建物などで、基準水位より高い場所 指定された施設・使える場所・入口。建物名だけで全フロアを使えると考えない
津波避難地 避難対象地域内の高台などで、基準水位より高い場所 対象となる場所と、そこへ上がる経路

市の津波避難先一覧は、避難ビル・避難地を東部、中部、西部などに分けて掲載しています。自宅や勤務先の地区の一覧と分割図を組み合わせると、候補の名前と地図上の位置を照合できます。

同ページでは、津波避難ビルを使用できる条件を「相模湾・三浦半島に大津波警報が発表された場合」としています。入口がオートロックなら住人や管理人などへ解錠を依頼する手順も示しています。これは施設利用の条件です。大津波警報が出るまで避難を待つ、という意味ではありません。 市の情報学習面では、揺れを感じていなくても大津波警報・津波警報を確認したら、すぐ避難するよう案内しています。施設利用の案内・津波避難の心得

2026年の内水想定は、深さと継続時間をセットで見る

市は2026年3月31日、1時間153mmの想定最大規模降雨による雨水出水浸水想定区域を指定しました。これは避難を始める雨量の目安や、次の雨の予測ではなく、区域図を作るための計算条件です。雨水出水浸水想定区域の指定

計算では、排水先の河川・海域の水位に厳しい条件を置き、ポンプ施設も停止する設定にしています。「普段ポンプが動いているから、この色は関係ない」と外すのではなく、排水が難しい状況に備える図として使います。

公式ページの添付資料で、まず「浸水深」の図から自宅や避難先、通る道を探し、次に同じ場所を「浸水継続時間」の図で確認します。深さだけでなく、水が引きにくい想定かどうかも合わせて準備を考えるためです。法定の指定区域は図の緑枠内の着色部分とされており、枠と凡例も確認します。

市は、この区域図を基に避難所などの情報を載せたハザードマップを今後作る予定と説明しています。手元の2021年版に2026年の指定が既に反映されているとは考えず、両方を照合してください。市の作成条件・活用方法

地図を閉じる前に、家族のために残すこと

自宅と勤務先それぞれについて、津波では「避難対象地域の外へ向かう先と経路」「間に合わない場合の高い避難先」を書き出します。市は、地下道や倒壊で通れなくなるおそれのある場所を避け、複数の経路を考え、実際に歩いて確認するよう案内しています。地図の到達時間を、避難開始を遅らせる理由にしないでください。津波マップの使い方

大雨については、津波の行き先をそのまま使わず、洪水・土砂災害・内水の図で候補と経路を別に確認します。区域の境界が分からない、避難ビルの使える場所が分からない場合は、市の掲載ページにある担当課へ、資料名と対象の住所・施設名を示して確認すると、どの条件が未確認なのかを伝えられます。

地域の防災情報や住所ごとの確認をまとめて見たい場合は、茅ヶ崎市の防災情報へ進めます。ここで整理した資料の条件と、家族で決めた避難先・経路を一緒に残しておきましょう。