長沼町で洪水への備えを考えるときは、町の防災マップにある「合わせ図」と、河川別のPDFを組み合わせて確認します。 自宅の色を見るだけでなく、何の川を、どのような雨の条件で計算した図なのかまで読むことが大切です。

避難先については、保存していた地図の施設名だけで決めず、町の「避難所等」ページで一覧と開設状況を分けて確認しましょう。

洪水・地震・土砂災害で、開く資料を変える

長沼町の防災マップには、洪水編、地震編、土砂災害編があります。洪水編では合わせ図のほか、南六号川、馬追運河、南9号川、ウレロッチ川、富志戸川、長沼炭山川、山根川、長追川、新長追川の資料が案内されています。

資料 使いどころ 次に確かめること
洪水編の合わせ図 町内で自宅や行き先がどこにあるか、全体の位置関係をつかむ 周辺の河川名と、別に掲載されている河川図
洪水編の河川別PDF どの川が氾濫する条件なのかを確認する 図の題名、説明文、対象降雨、凡例
地震編 地震の想定を確認する 洪水と混同せず、その図の説明を読む
土砂災害編 斜面周辺などの危険について確認する 洪水の色の有無だけで判断を終えない

川の名前は、地図に書かれた名称と資料名を照合してください。例えば、町の索引では「南9号川」、PDFの題名では「石狩川水系南九号川」と表記されています。数字の表記が違っても、リンク先の題名と対象河川を読むことで取り違えを防げます。

南九号川の例:135mmは「ここまでは待てる」という値ではない

町が掲載する南九号川の図の説明文には、流域に1時間総雨量135mmの大雨が降る条件が示されています。同時に、その雨量以下でも氾濫する可能性があると記されています。

この二つを合わせて読む必要があります。135mmは、その図を作るための条件であり、自分が避難を始めるまで待ってよい雨量ではありません。自宅で測った雨量だけで、上流の降雨や河川の状態まで分かるわけでもありません。

PDFの説明で読む箇所 分かること 読み違えないための注意
対象河川 南九号川が氾濫する場合の図であること 別の河川や、町内すべての水害を同時に示す図とは扱わない
対象降雨 流域の1時間総雨量135mmという計算条件 それ以下なら氾濫しない、という意味ではない
計算方法と注意書き 詳細な河川断面調査を行わない簡便な手法による概略の予測であること 色の境界や深さを、個別の家の安全を保証する線・値にしない

このPDFは、表示された深さを超える浸水や、浸水が予想されていない場所での浸水の可能性にも触れています。色がない場所を見つけたら、そこで確認を終えず、対象河川や土砂災害など別の資料を確かめます。色がついていない場所の読み方でも、凡例と対象災害を分ける手順を説明しています。

避難先は「一覧」と「開設状況」を分けて確認する

町の避難所等のページには、避難所一覧のPDFと、避難所開設状況への入口が別々にあります。平時に候補を考えるための一覧と、そのとき実際に受け入れているかを確認する情報を混同しないでください。

防災マップや一覧を印刷して保管する場合は、次の内容をひとまとめにします。

  1. 自宅周辺で確認した河川名と、使った資料名。
  2. 避難先の正式な施設名と場所。古い地図の名前と違う場合は、現在の一覧を優先して照合する。
  3. その施設が、考えている災害に対応しているか。洪水への備えなら、地震時の避難先という理解だけで決めない。
  4. 当日の開設状況をどこで確認するか。家族にも町のページの入口を共有する。

施設の対応や、自分の住む行政区との関係が読み取れない場合は、町の総務財政課総務係へ「住んでいる行政区」「洪水・土砂など想定している災害」「候補にした施設名」を伝えて確認すると、質問が具体的になります。この記事では、地図画像から区域を判定したり、特定の施設が今開いていると案内したりはしていません。

家の位置だけでなく、行き先まで照合する

自宅だけが地図の確認対象ではありません。家族が集まる場所、日中にいる学校・勤務先、候補の避難先までの道を同じ資料で見ておきます。川の図と土砂災害の図が別にあるため、経路を一枚の色だけで判断しないことが必要です。

地域の災害情報をまとめて見たい場合は、長沼町の災害リスク・防災情報も利用できます。公式資料を読むときは、「資料の名前」「想定している災害」「自宅と行き先」「分からなかった点」を書き残し、家族で確認するところから始めてください。