松山市のハザードマップは、自宅の地区に合う「まつやま総合防災マップ」を入口にすると探しやすくなります。ただし、総合版だけでは分からない情報もあります。河川ごとの洪水の想定、高潮の浸水深、内水の詳しい表示は、それぞれの専用ハザードマップへ進んで確認します。
この記事では、公式資料を2026年9月25日に照合し、7エリアの選び方と地図の読み分けを整理しました。地域の概要や住所からの確認は、松山市の災害リスク総合ページも利用できます。
自宅の地区から、7エリアの冊子を選ぶ
まつやま総合防災マップの公式ページには、エリア別のPDFと町名別一覧があります。自宅の地区が分からない場合は、町名別一覧を先に開いてください。
| エリア | 掲載地区 |
|---|---|
| 中心部 | 番町・東雲・八坂・素鵞・雄郡・新玉・味酒・清水・桑原・道後 |
| 城西 | 味生・生石・垣生・余土・宮前・三津浜・高浜 |
| 城北 | 久枝・潮見・和気・堀江 |
| 城東 | 湯山・日浦・伊台・五明 |
| 城南 | 久米・小野・浮穴・石井・荏原・坂本 |
| 島しょ部 | 由良・泊・睦野・東中島・西中島・神和 |
| 北条 | 浅海・立岩・難波・正岡・北条・河野・粟井 |
例えば、久米や石井は城南エリア版です。地図面だけを保存する場合も、P18の「ハザードマップの見方」を一緒に確認しましょう。市はここに各災害の想定条件を掲載していると案内しています。地図の色が何を前提にしたものかを読んでから、自宅・候補の避難先・経路を探す順番です。
赤・青・緑の「ページの帯」は、浸水深の色ではない
総合防災マップのページ左右にある帯は、災害の種類を探す目印です。赤い帯は土砂災害・ため池氾濫、青い帯は河川洪水・内水氾濫、緑の帯は津波災害・高潮災害の地図を示します。青と緑の地図は、該当する想定や危険性のある地域について掲載されています。
帯の色から、浸水が何mになるかは判断できません。 深さは、地図の中の塗り分けと、その図に付いた凡例で読みます。例えば青い帯のページを開いたら、次に河川洪水と内水の表示を区別し、確認した地点の値がどちらの災害の想定かまで記録してください。
総合版で分からないことは、専用の地図で補う
市の公式案内では、総合版と専用図の違いを次のように説明しています。
| 確認したい情報 | 総合防災マップの表示 | 次に開く資料 |
|---|---|---|
| 川ごとの浸水範囲・深さ | 複数河川の想定が重なる箇所は、最大の浸水深を表示 | まつやま洪水ハザードマップ |
| 高潮で浸水する深さ | 高潮の浸水想定区域の範囲を表示 | まつやま高潮ハザードマップ |
| 内水による浸水の詳しい情報 | 浸水深を3段階で表示 | まつやま内水ハザードマップ |
| 個々のため池の浸水想定 | 総合版の土砂災害・ため池氾濫の地図から確認 | ため池ごとのハザードマップ |
各専用図へのリンクは、総合防災マップの公式ページの「各種ハザードマップもご覧ください」にまとまっています。
例えば沿岸部で、総合版の高潮の区域に自宅が入ると分かった場合、それだけでは深さまで分かりません。高潮専用図へ進み、区域と深さを分けて確認します。また、河川洪水で表示された最大の深さを、すべての川の想定値が同じという意味に受け取らないでください。どの川の想定なのかを調べたいときは、河川別資料が必要です。
内水図は、掲載範囲と作成時点も確認する
まつやま内水ハザードマップは、市街化が進み、内水氾濫の可能性がある地域を中心に作られています。全市のどの場所でも同じ詳しさで表示されるものとは考えないでください。
公式ページの目次には、P8~9に地図の見方と索引図があります。石井ならP26~27、久米ならP26~27やP28~29などにも掲載があるため、地区名だけでページを決め切らず、索引で住所の位置を確かめます。自宅に加え、通勤・通学先とそこまでの道路も見ておきましょう。
同ページの更新日は2026年7月1日ですが、紹介されている冊子は2010~2015年度に作成・公表した図をまとめ、2017年に配布したものです。ページの更新日だけを根拠に「2026年の地形・下水道条件で再計算された図」とは判断できません。
別に公表されている想定最大規模降雨の内水浸水想定区域図は、まつちかタウン周辺を対象に、2021年3月末時点の下水道整備状況と1時間最大130mmの降雨を前提にしたものです。この雨量条件を、他の地区の内水図にそのまま当てはめないでください。河川氾濫や高潮も、このシミュレーションには含まれていません。
最後に、避難先と経路を現在の情報で確かめる
総合版で自宅周辺を確認したら、必要な専用図の結果も合わせて、候補の避難先までの経路を考えます。公式ページには「最新の指定避難所一覧」への入口もあります。手元の冊子の施設名だけで決めず、現在の指定を照合してください。指定されていることと、災害時に開設されていることは別です。
地図に色がない場所も、対象範囲や想定条件によって表示がない場合があります。無着色の場所を確認するときの考え方も参考に、何の地図を見たか、どの条件を確認したかを家族で共有しましょう。
この記事は資料の読み合わせを案内するもので、個別の住宅の安全性や現在の道路状況を判定するものではありません。区域や表示条件が不明な点は、各公式ページの担当窓口へ確認してください。