北名古屋市の水害を調べるときは、川からの洪水と、市街地の排水が追いつかない内水を分けて確認してください。 市が配布している洪水・内水ハザードマップに加え、2026年4月1日指定の「雨水出水浸水想定区域図」には、浸水の深さを示す図と、浸水が続く時間を示す図があります。
特に気をつけたいのは、時間の図で色がない場所の読み方です。この図は、あらゆる深さの浸水時間を示したものではありません。自宅の位置を深さの図と見比べ、地図が対象とする範囲と条件も確かめます。
洪水・内水・雨水出水の資料を使い分ける
| 公式資料 | 調べること | 開くときのポイント |
|---|---|---|
| 洪水ハザードマップ | 河川の洪水による浸水 | 内水の区域図とは別に確認する。日本語版と他言語版のPDFがある |
| 内水ハザードマップ | 内水の浸水や防災情報 | 手元の地図と現在の配布資料を照合し、想定条件を読む |
| 雨水出水浸水想定区域図 | 2026年指定の内水の浸水区域・深さ・継続時間 | 同じ配布ページにある「区域図」と「浸水継続時間」の2枚を開く |
「雨水出水」は、この資料では大雨で排水が追いつかずに起こる内水の浸水を扱っています。市の指定の説明によると、前提は1時間に147mmの雨です。下水道の整備目標として説明されている計画降雨の1時間52mmとは、想定する規模が異なります。
147mmという数値は、地図を作るための条件です。雨量がそこに達するまで避難を待つ目安として使うものではありません。また、従来の内水ハザードマップと新しい区域図を、同じ条件・同じ対象範囲の地図だと決めつけず、それぞれの説明を確認してください。
「深さ」と「続く時間」は、別の図で読む
2026年の資料では、浸水の深さを示す図と、浸水継続時間を示す図を同じ場所で見比べます。
| 確認する表示 | 資料が示すもの | 読み違えを避ける確認 |
|---|---|---|
| 深さの図の着色 | 想定される浸水の範囲と深さ | 自宅の位置と、その図の凡例を照合する |
| 継続時間の図の着色 | 0.5m以上の浸水が続く時間 | 色がないことから、0.5m未満の浸水までないとは判断しない |
| 赤い枠 | 公共下水道等の排水区域 | 枠と着色は意味が異なる。区域の対象範囲を確かめる |
たとえば、継続時間の図で自宅に色が見えなくても、それだけで「水につからない」とは言えません。時間図には0.5m以上という条件があるためです。まず深さの図で同じ住所を探し、次に赤枠との位置関係と、両方の図の説明文を読みます。
市は、着色されていない場所でも雨の降り方や現地の状況によって浸水することがあると説明しています。枠の外や無着色の場所を安全の保証にせず、色のない場所を確認する手順も参考に、ほかの災害の資料を照合してください。
新しい内水の図だけで、水害の確認を終えない
雨水出水の区域図は、河川の堤防から水があふれたり、堤防が決壊したりする洪水を計算に含めていません。深さ・時間の図の「備考」に、考慮していない現象が記載されています。内水の図で確認できたことを、そのまま洪水への判断に使わないようにします。
北名古屋市には、次の公式資料もあります。
- 高潮ハザードマップ:台風や発達した低気圧によって海面が高くなる現象を扱う資料です。洪水・内水とは別に自宅の位置を確かめます。
- 入鹿池のため池ハザードマップ:犬山市にある入鹿池が決壊した場合の想定です。市外の池だから関係がないと判断せず、公開されている浸水想定区域図を確認します。
地震の震度予測・液状化などは、市の防災マップ一覧から選べます。防災DBの北名古屋市の災害リスク・防災情報では、市全体のリスクの概要を確認できます。
自宅と避難経路を確かめ、不明な表示は資料名を添えて聞く
平時に、各地図で自宅、候補の避難先、そこまでの経路を照合します。深さだけでなく、長く水が残る想定があるかも確認し、家族の移動や生活にどんな支障があるかを話し合ってください。地図に書かれた時間は計算結果であり、実際に水が引く時刻の予報ではありません。
区域や凡例が読み取りにくい場合は、「住所」「開いた資料名」「指定日」「深さの図か時間の図か」「赤枠と自宅の位置関係」を控えると、質問する箇所を伝えやすくなります。たとえば次のように聞けます。
令和8年4月1日指定の雨水出水浸水想定区域図を見ています。この住所について、深さの図と継続時間の図で確認する表示、赤枠との位置関係を教えてください。
この区域図の問い合わせ先は、北名古屋市下水道課 工事担当です。一般のハザードマップや避難についての相談先は、危機管理課 防災担当で、各ページ末尾に連絡先があります。