静岡市で防災情報を見るときは、津波、富士山などの火山、南海トラフ地震、大雨・土砂災害、避難判断を並べて読むだけで終わらせず、家族の行動に落とし込むことが大切です。自宅はどの危険に近いでしょうか。迷うときは、まず自宅の場所から見ます。
まず、家族が迷わず動くために、何を先に決めるべきでしょうか。この記事は、静岡市公式計画と静岡県公式情報を根拠に、先に決めること、予報が出たら見ること、警戒レベルが出たときに動くことに分けて整理します。
1. 静岡市で優先するリスクを生活圏に重ねる
静岡市には、国土地理院の指定緊急避難場所データで津波対応の避難場所が70件登録されています1。静岡市では、公的ハザードデータ集計で土砂災害警戒区域等が871件確認されています2。次に見るのは、自宅、職場、学校、避難先までの道が大雨や土砂災害でふさがらないかです3 4。
事前に、まず地図で見ます5。日頃の地震対策も外せません。静岡市の公式計画や静岡県の地震防災情報は、建物被害、火災、家具転倒への備えを家庭で見るべき確認点にしています6。危険が近いほど、見る情報と家族で決める順番は前倒しになるためです。
沿岸部では津波避難も別の判断軸になるため、避難先と高い場所への道を事前に見ておきましょう7。富士山などの火山の火山情報が関係する地域では、災害前に、雨や地震とは別に噴火警報や降灰も見ておきましょう8。
2. 大雨では、地図と観測情報を分けて見る
台風や大雨が近づいたら、雨の強さだけでなく、水と土砂の危険がどこにあるかを地図で見ます。静岡市では、自宅や避難先までの道が浸水想定区域・土砂災害警戒区域にかかるかが、避難判断に直結するためです3 4。河川水位や監視カメラは静岡県の案内先で見られ、洪水浸水想定区域図も同じ判断材料になります9 10。
雨が強まる前なら、とくに斜面や沢沿い、川沿いを通る経路も落ち着いて見直せます5。大雨のときはとくに、マイ・タイムラインで避難準備の時刻と移動先を決めておきましょう9。
3. 地震と津波は、揺れた後の初動を先に決める
静岡県では、南海トラフ地震を含む地震への備えを日頃に整えることが大切です11。静岡市の公式計画でも、家具転倒や火災など、家の中で先に減らせる危険が出てきます6。揺れてから安全な場所や連絡方法を探すと、そこで時間を失うためです。
津波は、待ってくれない災害です。強い揺れや長い揺れを感じたら、海岸や河口周辺では高い場所へ向かいます7。寝る場所の周り、家具固定、家族の連絡方法は、揺れる前に決めてください。ここは後回しにしないほうがいいところです。
4. 避難は「警戒レベル」と「自分の場所」で判断する
避難で迷うのは、多くの場合「動くか、家に残るか」です。静岡市は、高齢者等避難、避難指示、緊急安全確保などを災害状況に応じて出します12。
逃げ遅れを防ぐため、警戒レベル3では避難に時間がかかる人から動き、警戒レベル4では危険な場所から全員避難する段階になります9。ただし、移動が危ない段階では、在宅避難や親戚・知人宅、近くの安全な建物も選択肢に入れてください13。
5. 備蓄は7日分を目安に、携帯トイレも入れる
備蓄は、災害が近づいてから買い足すと間に合わないことがあります。静岡市の公式計画は食料、飲料水、生活必需品の備えを含み、静岡県も家庭内の7日分の生活物資を案内しています14 15。一方で、量を決めずに買い置きだけ増やすと、必要な物が抜けるためです。
水や食料だけでなく、薬、照明、充電手段、断水のときに困る携帯トイレも一緒に数に入れてください16。高齢者、障害のある人、乳幼児、持病のある人がいる家庭では、薬、介護用品、移動手段、支援者を一枚にまとめておくと避難先で伝えやすくなります17。
6. 公式情報は、自治体・県・気象庁を組み合わせる
公式情報の入口を先に決めておくと、災害時にSNSの断片情報を追い続けずに済むためです。静岡市、静岡県、気象庁のページをスマホに入れておくと、避難情報や気象情報をたどりやすくなります12。住所に近いリスクを見るときは、総合防災アプリ「静岡県防災」や自治体ハザードマップを使います5 18。
富士山などの火山の火山情報が関係する地域では、噴火警報や降灰予報も同じ場所にまとめておきましょう8。最後に、もし災害時に迷ったら最初に開くページを一つ決めてください。
今日やること
- 強い揺れや長い揺れの後に向かう高い場所と、そこまでの道を決める。
- 富士山などの火山の火山情報が出たときに見る自治体・静岡県・気象庁のページをスマホに入れる。
- 自宅、職場、学校、避難先までの経路を、洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域と静岡県防災アプリ・ハザードマップで重ねる。
- 河川水位、監視カメラ、土砂災害の危険を、台風前に一度開いて場所を覚える。
- 警戒レベル3で早めに動く人、警戒レベル4で移動する先を家族で決める。
- 7日分の水・食料・薬・照明・充電手段と、携帯トイレを家族人数分でそろえる。
出典
- 1静岡市 指定緊急避難場所・指定避難所集計本文へ戻る要旨:静岡市には、国土地理院の指定緊急避難場所データで津波対応の避難場所が70件登録されています。
- 2静岡市 水害・土砂災害リスク集計本文へ戻る要旨:静岡市では、公的ハザードデータ集計で土砂災害警戒区域等が871件確認されています。
- 3静岡市地域防災計画 資料編全体(令和8年4月修正) p.159本文へ戻る要旨:静岡市の公式計画では、浸水想定区域や土砂災害警戒区域など、大雨時の危険箇所を確認する考え方が示されています。
- 4静岡市地域防災計画 資料編全体(令和8年4月修正) p.471本文へ戻る要旨:静岡市の公式計画では、避難場所、避難所、避難路などを事前に確認することが重要事項として示されています。
- 5総合防災アプリ「静岡県防災」資料 p.2本文へ戻る要旨:静岡県の総合防災アプリでは、土砂災害、洪水、地震、津波、火山、液状化などのハザードマップを確認できます。要旨:静岡県の総合防災アプリ資料では、土砂災害を含むハザードマップを確認できると案内しています。
- 6静岡市地域防災計画 地震対策編(令和8年1月修正) p.23本文へ戻る引用:「路その他避難対策に関する知識シ住宅の耐震診断及び耐震改修、ブロック塀の倒壊防止、家具の固定、ガラスの飛散防止、火災予防、非常持出品の準備等の平時の準備ス居住用の建物・家財の保険・共済加入等の生活再建に向けた事前の備えセ消火、救出・救助、応急...」
- 7静岡市地域防災計画 資料編全体(令和8年4月修正) p.59本文へ戻る要旨:静岡市の公式計画では、津波避難や津波浸水想定に関する確認事項が示されています。
- 8静岡市地域防災計画 資料編全体(令和8年4月修正) p.482本文へ戻る引用:「資料編9-8 はじめに富士山における火山防災対策は、平成 12 年 10 月から平成 13 年5月にかけて低周波地震の多発などをきっかけに議論されるようになり、噴火の影響範囲が広域にわたることから、平成 13 年7月に内閣府防災担当の主導に...」
- 9命を守る避難行動 p.1本文へ戻る要旨:静岡県は、河川水位や監視カメラ映像をサイポスレーダーなどで入手する方法を案内しています。要旨:静岡県は、台風や大雨に備え、避難のタイミングを明確にするマイ・タイムライン作成を案内しています。引用:「今後は、大雨等で災害発生のおそれが高い状況で、 市町から警戒レベル4「避難指示」が発令された場合は、危険な場所から必ず避難してください。」
- 10水害への備え p.1本文へ戻る要旨:静岡県は、水害への備えとして高潮浸水想定区域図、洪水浸水想定区域図、ハザードマップの確認を案内しています。
- 11地震への備え p.1本文へ戻る要旨:静岡県は、地震への備えを公式ページで案内しています。
- 12静岡市地域防災計画 資料編全体(令和8年4月修正) p.491本文へ戻る引用:「また、避難指示発表時、避難行動要支援者の避難が円滑に実施できるよう、噴火状況判明後...」
- 13静岡市地域防災計画 資料編全体(令和8年4月修正) p.77本文へ戻る要旨:静岡市の公式計画では、避難所の開設・運営や避難生活の環境確保が示されています。
- 14静岡市地域防災計画 資料編全体(令和8年4月修正) p.5本文へ戻る要旨:静岡市の公式計画では、食料、飲料水、生活必需品などの備蓄が災害への備えとして示されています。
- 15危機管理部 p.2本文へ戻る要旨:静岡県は、家庭内に7日分の生活物資を備蓄し、水、食料、携帯トイレなどを備えることを案内しています。
- 16備蓄について p.1本文へ戻る引用:「災害から命を守るため、日頃から、 水 、 食料 、 携帯トイレなど必要な物資を備蓄しておきましょう。」
- 17静岡市地域防災計画 資料編全体(令和8年4月修正) p.6本文へ戻る要旨:静岡市の公式計画では、要配慮者や避難行動要支援者への支援、避難支援体制の整備が示されています。
- 18総合防災アプリ「静岡県防災」 p.1本文へ戻る要旨:静岡県の総合防災アプリ「静岡県防災」は、緊急情報通知、ハザードマップ、避難トレーニングなどを備えています。