磐田市のハザードマップは、災害の種類だけでなく、地区・河川・堤防の想定条件によって読む地図が変わります。自宅付近のPDFを1枚開いたら、図の名前と前提も確かめてください。洪水は天竜川と太田川水系、高潮は指定図と参考図、津波は浸水図と避難施設一覧を照合するのが、このページで案内する手順です。
公式資料の入口は磐田市ハザードマップです。市は令和8年1月から、地図情報提供サービスで洪水・土砂災害・高潮の情報を提供すると案内しています。住所から探したいときは、この公式ページにある「磐田市地図情報提供サービス」へのリンクを使えます。
このページ上部の地図で周辺を確認したら、以下の公式資料で自宅、候補の避難先、途中の道を照らし合わせましょう。
洪水は同じ地区の「天竜川」「太田川水系」を開く
市の洪水ハザードマップのページは、説明を読む「学習面」と場所を調べる「地図面」に分かれています。まず地図面で、自宅のある地区を選んでください。
| 自宅のある地区 | 開くPDF | 続けて照合するPDF |
|---|---|---|
| 磐田地区北部 | 磐田地区北部・天竜川 | 同地区・太田川水系 |
| 磐田地区中部 | 磐田地区中部・天竜川 | 同地区・太田川水系 |
| 磐田地区南部 | 磐田地区南部・天竜川 | 同地区・太田川水系 |
| 福田地区 | 福田地区・天竜川 | 同地区・太田川水系 |
| 竜洋地区 | 竜洋地区・天竜川 | 同地区・太田川水系 |
| 豊田地区 | 豊田地区・天竜川 | 同地区・太田川水系 |
| 豊岡地区 | 豊岡地区・天竜川 | 同地区・太田川水系 |
この表は、公式ページの地区区分とPDFの並びに対応しています。例えば竜洋地区の天竜川の図を見たあとには、竜洋地区の太田川水系の図でも同じ住所を探します。近い河川だけで選んだり、一方で色が付いていないことだけを理由に、洪水の確認を終えたりしないでください。
両方の図で、自宅の位置、凡例の深さ、避難先までの道を順に追います。色を覚えて比べるよりも、図に記された深さの数値を書き留めると比較しやすくなります。自宅が図の端なら、避難先や経路が入る隣の地区の図も開きます。
地区図より広い範囲を見たい場合は、総合ハザードマップの「洪水浸水想定区域図」へ進んでください。天竜川下流、太田川水系の重ね図(全域・下流域)が掲載され、河川ごとの想定図は市の地図サービスや県の資料へ案内されています。
高潮の指定図と参考図は、堤防の条件が違う
高潮の資料には、よく似た名前の図が並んでいます。しかし、参考図は、指定図の代わりに使える安全確認用の更新版ではありません。 堤防などの施設をどう扱って計算するかが異なります。
| 比べる項目 | 高潮浸水想定区域図(指定図) | 高潮浸水想定参考図 |
|---|---|---|
| 堤防などの扱い | 設計条件に達した段階で決壊するなど、厳しい条件を設定 | 施設が決壊せず、最大限効果を発揮すると仮定 |
| 資料の位置づけ | 水防法に基づく浸水区域・深さなどの想定 | 防災・減災対策を検討するための参考 |
| 避難準備での使い方 | 浸水区域・深さ、浸水継続時間を確認する | 条件の違いを読む。こちらで色が消えても避難不要とは判断しない |
指定図は令和7年10月31日の指定です。室戸台風級の台風について複数の進路や移動速度を設定し、浸水の範囲・深さが最大となる結果を表示しています。また、対象となる河川では、計画規模の雨による洪水が同時に起こる場合を想定しています。高潮の指定図・説明欄
一方、参考図は静岡モデル防潮堤を完成した状態として、施設が決壊しない条件で計算しています。原図の注意事項には、避難を中心とした高潮対策は指定図の浸水深・浸水継続時間に基づいて検討すること、参考図で浸水しなくなる地域でも危険性がなくなるわけではないことが明記されています。防潮堤の性能を保証する図として扱わないでください。高潮の参考図・注意事項
自宅付近で2枚の着色が違うと感じたら、まず図の表題に「参考図」があるかを見ます。そのうえで、指定図の同じ地点に戻り、凡例の深さを確認しましょう。市の高潮資料の一覧には、深さに加えて浸水継続時間と家屋倒壊等氾濫想定区域のPDFもあります。
「浸水深」と「海抜」は同じ数値として比べない
高潮図の説明では、浸水深はその地点の地面から水面までの高さです。海面を基準にした海抜とは出発点が違うため、浸水深の数値と施設の海抜をそのまま比較して、安全を判定することはできません。高潮図の用語の解説
同じ図には、道路のアンダーパスなど周囲より極端に低い場所では、表示より深く浸水することがあるとの注意もあります。さらに、局所的な地形や建物の影響、想定していない内水などによって、着色の外でも浸水する場合があります。経路を考えるときは、地図の色に加えて、普段通る道の低い箇所も確認対象に入れましょう。
津波は浸水図と施設の「避難利用階」を照合する
市の津波浸水想定マップには、「竜洋地区」「福田地区」の浸水区域・深さのPDFと、津波避難施設一覧への入口があります。浸水図で調べたい場所を確認したら、施設一覧の「位置図」「民間施設」「公共施設」へ進みます。
特に、民間施設の一覧では、次の欄を分けて読むことが大切です。
- 所在地:同名・似た名前の建物を取り違えないよう、住所と位置図を照合する。
- 階段:屋内・屋外の区分を確認し、入口や上がる経路は施設の詳細PDFで確かめる。
- 海抜(地盤)・海抜(避難利用階)・海抜(最高部):建物の敷地、避難に利用する高さ、建物の最高部を区別する。
例えば一覧の「サンライズM」では、海抜(地盤)2.5m、海抜(避難利用階)6.3m、海抜(最高部)10.1mと、異なる数値が掲載されています。これは欄の読み方の例で、この施設を誰にでも適した避難先として勧めるものではありません。最高部の10.1mだけを見て、そこまで上がって避難できると決めないでください。
候補の施設が決まったら、その行の詳細PDFと位置図で使用場所や進入経路を確認します。資料から分からない利用条件は、市に確認しておきましょう。一覧への掲載だけで、全ての階を使える、現在開設している、避難生活を送れると判断することはできません。避難を始める判断と避難先の考え方は、津波からいつ・どこへ避難するかでも整理しています。
手元の防災ファイルは、訂正箇所まで確認する
磐田市防災ファイルのページには、元のPDFデータは令和2年3月31日時点のものと説明されています。ページ上部の更新日だけを見て、全ページの内容が同じ日に更新されたとは受け取らないでください。
手元の冊子を使うときは、同ページの「新旧対照表」「訂正箇所(令和7年4月)」と、題名に「更新あり」と付く個別PDFを照合します。地区の地図は現在のハザードマップの公式入口から探し、冊子の説明を読む際には変更箇所も確認する、という使い方ができます。
図の条件や施設の読み方が分からない場合は、資料名、地区名または施設名、版、分からない欄をメモしてください。洪水ハザードマップは危機管理課・危機管理グループの0538-37-2114、総合ハザードマップや津波避難施設の担当ページは防災対策グループの0538-37-2116を案内しています。
住所から地域の情報を調べ直すときは、磐田市の防災情報・住所検索も利用できます。自宅の確認に続けて、避難先とそこへ向かう道まで、同じ災害の条件で照合しておきましょう。