五島市で先に考えておきたいのは、津波、台風・大雨、土砂災害、避難判断です。見る情報と動くタイミングは、災害ごとに違います。では、自宅や家族にとって先に決めるべきことは何でしょうか。この記事では、五島市公式計画と長崎県公式情報を根拠に、日頃に決めること、予報が出たら見ること、避難情報が出たら行うことに分けて見ていきます。
1. 五島市で優先するリスクを生活圏に重ねる
五島市では、島内移動、津波・高潮、大雨時の斜面を一つずつ分けて見ます1。津波対応の指定緊急避難場所は40件、土砂災害警戒区域は2069件です2 3。
台風中心50km以内の通過は14個です4。買い足しや通院の予定が崩れる前提で、数日動けない場合の水・食料・薬と連絡先を先にそろえてください5 6。
船や通院の予定がある家庭は、荒天当日に判断を寄せず、前日までに買うもの、連絡する相手、家に残る条件を分けます。津波の高い場所、雨の斜面回避、避難所で必要な持ち出し品を一枚のメモにして、停電しても見える場所へ置いてください2 3 5。
沿岸部では、強い揺れのあとに向かう高い場所を先に決めておくことが欠かせません2 7。一方で、台風や大雨が近づいたら、土砂災害の危険度と避難経路を一緒に見ます3。
自宅の近くで、最初に気をつけるべき危険はどれでしょうか。自宅の場所で優先順位が変わるため、五島市では、海岸・河口、斜面、避難所までの道を災害ごとに地図で見比べてください6。家族で優先順位を話し合っておきましょう。
2. 台風と大雨は、雨量だけでなく道と斜面を見る
2000年から2025年に五島市の50km以内を通った台風は14回です4。また、年間降水量の平年値は2226mmです8。
ただし、これらは過去の傾向で、現在の危険度そのものではありません。台風ごとに雨風の強さは変わるため、接近時は現在の予報を見たうえで、自宅から避難先までの道が浸水や土砂災害にかかるかを確かめます3 6。
とくに、土砂災害警戒区域等は2069件集計されています3。斜面や沢沿い、夜に移動しにくい道がある家庭は、とくに雨が強まる前に移動先を決めてください3。
3. 津波と地震は、高い場所と家の中を分けて備える
沿岸部では、強い揺れや長い揺れのあとに海の様子を見に行かず、高い場所へ動く準備が必要です2 7。避難場所は災害種別で使える場所が変わるため、近さだけで選ばないでください2。
日頃は、寝る場所の周り、家具固定、家族の集合場所を見直しましょう9。また、五島市の計画では、家具の固定や転倒防止が地震・火災への備えとして示されています10。国土地理院データには指定避難所が複数登録されています。自宅に近い場所を二つ選び、そこまで安全に歩ける道も見てください6。
4. 避難は「警戒レベル」と「自分の場所」で判断する
避難するか自宅に残るかは、災害の種類と自宅の場所で変わります。判断の起点は、五島市が出す避難情報です。
避難情報が出たときは、逃げ遅れを防ぐため、警戒レベル3では危険な場所から高齢者等が避難し、警戒レベル4では危険な場所から全員が避難します11。立退き避難がかえって危険なら、近くの安全な建物や屋内で安全を確保する行動も考えてください11。
5. 備蓄は最低3日分から生活をつなぐ
支援物資の到着や物流の回復が遅れることがあるため、災害が起きる前に、家庭の食料・飲料水などはまず最低3日分を目安にしてください5。五島市の公式情報にも、家庭や地域で備えるための項目があります12。
水・食料・薬・照明・充電手段に加えて、普段使う生活必需品も家族構成に合わせて数えてください5。高齢者、障害のある人、乳幼児、持病のある人がいる家庭では、薬、介護用品、移動手段、支援者を一枚にまとめておくと避難先で伝えやすくなります13。
6. 公式情報は、自治体・県・気象庁を組み合わせる
災害時にSNSの断片情報を追い続けると判断が遅れることがあるため、まず開くページは今のうちに決めておきましょう。五島市、長崎県、気象庁のページをスマホに入れておくと、避難情報や気象情報をたどりやすくなります14。
警戒レベル3と4の違いは長崎県の公式情報で見直せます11。夜間や停電時に誰がどのページを開くか、家族で一度決めておきませんか。
今日やること
- 津波のときに向かう高い場所と、夜でも歩ける道を家族で決める。
- 自宅、職場、学校、避難先までの経路を、浸水想定区域と土砂災害警戒区域で重ねる。
- 台風が近づく前に、雨が強まる前の移動先と連絡方法を決める。
- 水・食料・普段使う生活必需品を最低3日分そろえる。
出典
- 1長崎県高潮浸水想定区域図について本文へ戻る要旨:長崎県は、水防法に基づき、想定される最大規模の高潮を前提とした高潮浸水想定区域図を指定・公表しています。
- 2五島市 指定緊急避難場所・指定避難所集計本文へ戻る要旨:五島市には、国土地理院データ上、津波に対応する指定緊急避難場所が40件登録されています。
- 3国土数値情報 土砂災害警戒区域データ本文へ戻る要旨:国土数値情報A33の収録データでは、五島市の土砂災害警戒区域は2069件です。特別警戒区域は2001件です。
- 4五島市 気象庁台風ベストトラック近傍通過集計本文へ戻る要旨:五島市では、2000年から2025年までに近くを通った台風が14個あります。
- 5長崎県 災害時に備えた食育にも取り組みましょう本文へ戻る要旨:長崎県は、家庭用備蓄の目安として、家族の人数に応じた最低3日分の食料品などを備えるよう案内しています。
- 6五島市地域防災計画(本編) p.35本文へ戻る引用:「予防計画市民のみなさまへ市のハザードマップを確認し、避難場所や避難経路を確認して下さい。」
- 7五島市 津波浸水想定区域集計本文へ戻る要旨:五島市の津波浸水想定には、浸水深区分「津波浸水想定区域(0.3m未満)」の区域が含まれます。
- 8五島市 気候平年値集計本文へ戻る要旨:五島市の年間降水量平年値は2226mmです。
- 9長崎県 災害時の感染症に備える本文へ戻る要旨:長崎県は、非常用持ち出し袋について、家庭や職場の環境に合わせて自分に必要なものを準備し、背負って移動できる重さを目安にするよう案内しています。
- 10五島市地域防災計画(本編) p.22本文へ戻る引用:「家具の転倒防止対策、ガラスの飛散防止対策など、住宅の内外における防災対策に努めて下さい。」
- 11長崎県防災ポータル 避難情報本文へ戻る要旨:長崎県防災ポータルは、避難情報として警戒レベル3「高齢者等避難」、警戒レベル4「避難指示」、警戒レベル5「緊急安全確保」を示しています。
- 12五島市地域防災計画(本編) p.49本文へ戻る要旨:五島市の公式計画では、食料、飲料水、生活必需品などの備蓄が災害への備えとして示されています。
- 13五島市地域防災計画(本編) p.28本文へ戻る引用:「⚫ 避難行動要支援者には、名簿の提供に係る同意を得る段階で、災害発生時には避難支援を拒否しないこと及び、災害時において必ずしも支援がなされるものを保証するものではないことの理解を得ること。」
- 14長崎県防災ポータル本文へ戻る要旨:長崎県防災ポータルは、緊急情報、災害・防災マップ、避難情報、津波情報、火山情報などを確認できる入口です。