まず住所を入力し、該当する地区の地図を開く
厚木市のオールハザードマップは、市内を「玉川・森の里」「厚木・相川・南毛利」「依知・睦合・緑ケ丘」「荻野・小鮎」の4つに分けた洪水・土砂災害図と、市全域の地震・液状化図で構成されています。紙面から自宅を探すときは、先に該当する地区を選ぶ必要があります。(出典:厚木市・オールハザードマップ)
上の住所欄に自宅や調べたい場所を入力すると、洪水・土砂災害・地震など、その地点に関係する公開データを一つの結果にまとめます。ピンが建物の位置に合っていることを確かめた後、下の市公式PDFで該当地区を開いてください。市の厚木タウンマップでも住所検索ができます。(出典:厚木市・オールハザードマップ)
市PDFの氾濫流区域は、県の修正版と照合する
2026年9月5日時点で、市が公開しているオールハザードマップには一つ重要な注意があります。市は、相模川・中津川の家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)に誤った情報が残っていると明記し、地図を今後更新する予定としています。(出典:厚木市・現行PDFの誤情報に関する注意)
県は2025年12月25日、ソフトウェアの不具合とデータの誤入力で区域を過大に設定していたとして修正版を公表しました。厚木市内の氾濫流区域は、約3.8平方キロメートルから約1.2平方キロメートルへ修正されています。(出典:神奈川県・相模川と中津川の修正版)
この修正は「家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)」についてのものです。洪水浸水想定区域全体が同じ割合で小さくなった、または水害リスクがなくなったという意味ではありません。市PDFで浸水深や土砂災害を確認し、相模川・中津川の氾濫流区域だけは、下に掲載した県の修正版で照合してください。
家屋倒壊等氾濫想定区域は、浸水の深さとは別の表示です。激しい流れや河岸侵食で一般的な建物が倒壊・流出する危険性が高い区域を示します。区域内では屋内待避(垂直避難)ではなく、避難所などへの立ち退き避難(水平避難)の必要性を判断します。(出典:厚木市・洪水区域図の種類と意味)
洪水は河川ごと、内水は別の地図で確認する
厚木市では、同じ「洪水」でも河川ごとに計算条件が異なります。相模川・中津川、小鮎川・荻野川、玉川・細田川に加え、市が作成した山際川・恩曽川の区域図があります。(出典:厚木市・洪水区域図の種類と意味、厚木市・山際川の洪水想定、厚木市・恩曽川の洪水想定)
| 地図の対象 | 想定している雨 |
|---|---|
| 相模川 | 48時間で567mm |
| 中津川 | 48時間で822mm |
| 山際川 | 50分で132.9mm |
| 恩曽川 | 80分で179.6mm |
| 内水 | 1時間で65mm |
これらは避難を始める雨量ではなく、各地図の計算条件です。時間幅も流域も違うため、数字の大小だけで危険度を比べることはできません。住所に関係する川を確かめ、必要な区域図を見ます。
内水は、河川の堤防が決壊する洪水とは違い、排水施設の能力を超えた雨水が街なかにたまる浸水です。厚木市の内水地図はオールハザードマップとは別資料で、水防法改正前に作られた既往最大降雨の想定です。市内で2013年4月6日に観測した時間最大雨量65mmを使い、2015年4月1日時点の整備済み施設を前提にしています。(出典:厚木市・内水ハザードマップ、厚木市・内水地図の前提)
河川の洪水図で色がない場所でも、内水地図を確認してください。一方、内水地図が古いというだけで現在の危険を断定することもできません。土地利用や排水施設が変わっている可能性があるため、現地の低い道路やアンダーパスも合わせて確認します。
白地は「その条件で着色されていない」という意味
市は、状況によって浸水想定区域の外でも浸水する場合があると注意しています。(出典:厚木市・オールハザードマップ、厚木市・内水ハザードマップ) このページの住所評価で「指定区域外」と出た場合も、取得した公開データの範囲では区域外だったという意味です。災害が起きないという判定ではありません。
住所が丁目や番地の代表点で見つかった場合は、地図のピンを建物の位置へ直します。区域の境界、河岸侵食、内水は、市・県の公式図で拡大して照合してください。
4地区の地図から、15地区の防災カルテへ進む
市の地域防災計画によると、厚木市は北西から南東へ緩やかに傾き、相模川・中津川・小鮎川が市街地北部で合流します。5河川の流域に広がる平地は沖積低地で、西北部には丹沢・大山山系につながる山地や丘陵があります。(出典:厚木市・地域防災計画の地形)
この地形は、東西を単純に安全・危険へ分けるための情報ではありません。低地では河川洪水と内水、丘陵や斜面の近くでは土砂災害を住所ごとに確認する手掛かりです。
オールハザードマップの土砂災害区域は、県が2021年5月時点で公表した警戒区域・特別警戒区域です。現在の指定状況を確認したい場合は、県の土砂災害情報ポータルも使います。(出典:厚木市・土砂災害区域の基準日)
さらに厚木市は、4地区の広域図とは別に、市内15地区それぞれの防災マップ・カルテを公開しています。地震、水害の計画規模・想定最大規模、土砂災害を地区単位で見直したいときに使えます。ただし、カルテも2021年12月作成時点の資料なので、地図ごとの基準日を確認してください。(出典:厚木市・15地区の防災カルテ)
市の地震図と、住所結果の確率は別の指標
市公式の地震・液状化図は、2019年3月の厚木市地震被害想定調査に基づく50mメッシュの図です。オールハザードマップには、そのうち都心南部直下地震が起きた場合の震度と液状化危険度が示されています。(出典:厚木市・地震被害想定調査、厚木市・地震ハザードマップ)
一方、このページの住所結果に出る「今後30年以内に震度6弱以上」の確率は、その地点に影響する様々な地震を考え、期間内に少なくとも1回、その強さ以上の揺れに見舞われる確率です。(出典:防災科研 J-SHIS・地震動の超過確率) 市の図とは、対象とする地震も期間も異なります。市の図と防災DBの数値が違って見えても、一方が間違いとは限りません。市の想定図で起きた場合の分布を見て、住所結果では長期確率を確認します。
厚木市は2026年度、県の新しい地震被害想定を踏まえ、市内の詳細な被害想定調査を行う方針を示しています。新しい結果が公表されたら、2019年の図との違いを確認する必要があります。(出典:厚木市・2026年度の地震調査方針)
避難先は近さだけで決めない
住所検索後に表示する避難先は、直線距離が近い順の候補です。厚木市は、延焼火災から身を守る広域避難場所3か所と、被災者を受け入れる指定避難所47か所を別の役割として案内し、指定避難所の地区割りも目安だとしています。(出典:厚木市・広域避難場所と指定避難所)
最寄りの施設が、洪水や土砂災害で安全に使えるとは限りません。施設の登録上の対象災害、洪水時に使える階、開設状況を確かめ、浸水前に移動できる経路を考えます。広域避難場所は大規模な延焼火災のための場所で、洪水時の避難先と同じ意味ではありません。
避難は安全な場所へ移るための行動です。市は、安全な場所にいる人は避難場所へ行く必要はなく、危険な場所にいる高齢者などは警戒レベル3で、危険な場所にいる人は全員、警戒レベル4までに避難すると案内しています。(出典:厚木市・現在の避難情報のポイント)
すでに道路の浸水が始まった後は、無理に避難所へ向かわず、浸水していない近くの高い場所や建物内の安全な階へ移る判断も必要です。(出典:厚木市・内水ハザードマップ) 災害が迫っているときは、地図の白地だけで安全と決めず、市の避難情報、避難所の開設状況、気象庁のキキクル、県の雨量・水位情報を確認してください。